ツールアクセスに悩みました

2018年11月24日

今月は相変わらず忙しい日々が続いています、今週は定休日も出動でした(^_^;)、このままいくと今年で一番作業数の多い月になりそうです、一体どうしたのでしょう?、本来なら暇な月なのですが・・・、年末に来るべき仕事が前倒ししたのでしょうか・・・そうだとすると来月はとんでもなく暇になってしまいますね、それはそれで困ります・・・(笑)

今回はツールアクセスに悩んだヘコミについて・・・

このブログでも毎回のように出てくる『ツールアクセス』という言葉、デントリペア特有の造語だと思いますが、早い話がヘコミの裏側までツールが届くかどうか、という事です、当たり前ですが、デントリペアはヘコミを裏側から専用ツールで押し戻して修復するという技術(表側から引っ張るプーリングという技法もあります)なので肝心のツールがヘコミまで到達できなければお手上げになってしまいます(^_^;)、しかも、歪みを残さず綺麗に仕上げる為にはミリ単位で正確なツールコントロールが必須で、その為にはツールの支点も考えていかなければなりません、この支点も技術上とても奥が深い内容なのですが、それはまた次の機会に・・・

とにかくツールがヘコミまでアクセス(到達)できなければ何も始まらないのがデントリペアですので、修復依頼のご相談を受けると一番気になるのが『ヘコミの位置』です・・・

ドアノブ下のヘコミ ドアノブ下のヘコミ2 before

上の画像はドアノブ下のプレスライン上のヘコミです、大きさは2センチ程度です、これ位のヘコミなら本来ツールさえきちんとアクセスできれば短時間で綺麗に修復可能なのですが、位置が悪いです(^_^;)、ドアのフチにも近く数センチ位しかありません、しかもノブの下です、ドアの修復でよく使う窓枠の隙間からのアクセス経路では内部にあるノブのメカが邪魔でツールはヘコミまで到達できません、内張り外せば?と言われそうですが、後ろフチなので内張りを外しても自分にツールを向けるような『侍の腹切り』姿勢になってしまう為、使えるツールが限られてしまいます、プレスラインを潰していなければそれでも何とかなるのですが、プレスラインを損傷しているとかなりの力を掛けていかなければならないのでこの方法では良い仕上がりが期待できません、残るはドアノブを脱着する時に使うサービスホールしかないのですが、ヘコミのほぼ真裏の位置なのでヘコミまではアクセスできてもツールの支点が取れず、これまたコントロールの面でも力の面でもイマイチです・・・

でも選択肢はありませんでした、何とかこのサービスホールから作業するしかありません、支点が取れないので殆ど直押しに近い状態でしたが根性で作業致しました(^_^;)

ドアノブ下へコミ作業後1 ドアノブ下へコミ作業後2 after

短いハンドツールを左手で握りしめて右手でぶれないように保持しながらあとは衰えまくっている筋力を絞り出して何とか形にしました、翌日、胸が筋肉痛になりました(笑)

たった2センチ程度のヘコミにとても苦戦致しました、これがドアなどできちんとツールがアクセスできる位置なら同じヘコミでも作業時間は恐らく半分以下だったと思います、同じヘコミでもツールアクセス如何では天国と地獄の差になるという典型的な例です、ツールアクセスはデントリペアにとって最も重要な要素です。

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