メーカー純正のデントリペア用アクセスホール

2018年5月25日

昨日は八王子などで雹が降ったようです・・・今年もそういう季節になってきたんですね、昨年は東京・神奈川でも雹の被害が多発して私も7~8月は修復作業に追われ大変な事になってました(^_^;)、『雹が降るとデント屋さんは儲かっていいね』なんて言われますが、そう単純でもありません、雹害車の修復は大抵の場合、1台あたり少なくても50箇所、多いと300箇所位のヘコミがルーフやボンネットだけでなく車体側面上部にも及んでしまうのが普通です、当然ですがドアパンチ1箇所直すのとは比べものにならない位の時間と手間が掛かります、一度作業を受けてしまうと場合によっては数日間は雹修復に掛かりっきりになり、その間通常の修復依頼をお受けできない状況に陥ります、そうなるといつもお取引いただいている大事なお客様やお得意様に多大な迷惑を掛けてしまいます、ですから雹修復の依頼が来ても安易にはお受けできないというのが正直なところです・・・今年も何となく降りそうな予感がします(^_^;)・・・皆さんも雹には充分ご注意下さい。

今回はBMW3シリーズのリアクォーターパネルの前部フチにできたヘコミの修復について・・・

Rクォーター前フチヘコミ修復前1 Rクォーター前フチヘコミ修復前2 before

ヘコミはリアドアとの境目から2センチもありません、リアクォーターパネルは鋼板が2重構造になっていますので通常はタイヤハウスからではツールアクセスができません、ですからテールランプを外したり内装を分解して車体後部から長いツールで何とかヘコミまでアクセスするケースが多いのですが(国産車は殆どこの手です)、例外はドイツ車です、どういう訳かドイツ車にはリアフェンダー内部に最初から『穴』があります、通常、こういった『穴』は何か部品を外す際の工具アクセスの為にあるのですが、ドイツ車にあるこの穴は内部にネジやボルトの類も全く無く誰に聞いてもその用途は不明な『穴』なのです、ですから私はこれを『純正デントホール』などと呼んでいます(笑)、でもこの『穴』のお蔭で今までに何度助けられた事か解りません、画像のヘコミもこの『穴』がヘコミから5センチ位オフセットした位置にあったお蔭で無事修復する事ができました。

Rクォーター前フチヘコミ修復後1 Rクォーター前フチヘコミ修復後2 after

浅いヘコミでしたので比較的短時間で綺麗に修復する事ができました、でも、もしこの『穴』が無かったら頭を抱えていたと思います、今回もまた助けられました(笑)

どうしてドイツ車だけにこの『穴』があるのかは、今も全く解りません、機会がある度にメカニックの方や詳しい人に聞いているのですが、皆さん???です、不思議なのはドイツ車ならほぼ全メーカーの殆どの車種にこの『穴』はあります、(ポルシェの場合、ターボやミッドシップ車など一部の車種にないものがありました)、でも国産車や他国のメーカーのクルマでは一度も見た事はありません???、一体何の為の『穴』なのでしょう?まさか本当にデントリペア用?・・・ありえないですね(笑)

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