目立たなくするので精一杯でした

2018年5月31日

はっきりしない天気が続くようになってきました、いよいよ梅雨入りでしょうか・・・、普通にしていてもジメジメシトシト、作業すればベタベタ・・・嫌な季節です(^_^;)、でもその後はもっと苦手な夏・・・恐ろしいです(笑)

今回はスカイラインR34のリペアでした、一般のお客様からのご依頼です。

最近ではR34でも街中でも見かける事がとても少なくなりました、久しぶりに目の前でマジマジと見るとフロントノーズが長くとてもスクエアーなボディスタイルだったんですね、今のスカイラインとは全く違います、私にとってスカイラインというとこの34のように角ばったスクエアーな感じのイメージが強いです、R30やR31みたいな・・・ちょっと古すぎますか(笑)

R34クーペ画像

Fフェンダーデントリペア作業前画像1 Fフェンダーデントリペア作業前画像2 before

ヘコミはFフェンダーです、・・・かなり強烈です(^_^;)、何かポールのような物に激突したような感じです、フェンダーアーチのフチも曲がりプレスラインもガッツリ損傷!更に良くないのはヘコミ上部のフチが凄い勢いで盛り上がってしまって山脈のようなスジになってしまっている事です、そしてボディ色は写りこみの鮮明な黒!これだけ悪い状況が重なってしまうと正直なところ完全修復は難しいです、これがリアフェンダーなら間違いなくお断りしていたと思いますが、幸いな事にFフェンダーです、ツールアクセスは良好です、お客様も『とにかく今より目立たなくなってくれれば・・・』とのご要望でしたので気合を入れ直して作業開始です(笑)。

とは言ってもどう攻めるかで結構悩みました、上部の盛り上がって折れたような山脈?とアーチのフチ部分の曲がり、そしてプレスラインの損傷、どれもこのヘコミの『キモ』部分でこれらが全体に応力を掛けている事によって鋼板は変化しにくい状況になっています、手を付ける順番を間違えるとヘコミ部分の鋼板を伸ばしてしまいどんどん仕上がりが悪くなります、少ない脳ミソをフル回転させて考えた挙句、今回は山脈?から始める事に致しました、この山脈部分をひたすら叩いて落としていきますが完全に折れ曲がっているので一筋縄ではいきません(^_^;)、この作業が全ての作業時間の中で最も長かったように思います、山脈が『丘』くらいに落ちてくるとやっと鋼板に動きが出てきました、次に内側に曲がってしまっているフチを修正してやると、更に鋼板が素直に動くようになりましたやっとヘコミを触っていけます、最後にプレスラインを整形して、歪みを散らし完成です。

Fフェンダーデントリペア作業後画像1 Fフェンダーデントリペア作業後画像2 after

歪みはもちろん残っていますが、普通にパッと見た感じには解らなくはなりました、お客様にご確認いただきましたが喜んでいただけたのでホッと致しました、ご依頼ありがとうございました。

難しく、厳しく、しびれるヘコミでした(笑)、使いたいツールが良い環境でアクセスできるFフェンダーだったので何とか目立たなくする事ができましたが、他のパネルだったらお手上げだったように思います、デントリペアにとってツールアクセスの環境はとても重要です、今回はある意味幸運だったかもしれません、でも運はいつも味方してくれるわけではありません(笑)

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