ポルシェのヘコミ修復(デントリペア)

2019年9月17日

台風被害でのお問い合わせが相変わらず多いです、酷い損傷を受けているケースが結構多く、完全修復出来ずに何とか目立たなくするので精一杯という感じの作業が続いています、『あと数センチずれてくれていたら』、とか『もう少し浅ければ』など僅かな条件差で大きく仕上がりに影響が出てしまうのがデントリペアなので悔しい思いをしております・・・まだまだ暫く続きそうです(^^;)

今回はポルシェの修復作業2件でした、中古車業者様からのご依頼でした。

981ボクスターFフェンダーヘコミ2 before 981ボクスターFフェンダーヘコミ作業後2 after

まずは981ボクスターのFフェンダーのヘコミ、大きさは4~5センチ程度で深さはありませんが、変な形状です(^^;)、こういう変形ヘコミを綺麗に仕上げるのは結構神経を使います、ポルシェは意外と塗膜肌が粗いので助かりますがなかなか歪みが取れません、曲面なのもマイナス要因です、塗膜の肌に違和感を出さないように慎重に作業する事30分、まずまずの仕上がりまでは持っていけました・・・

996リアクォーターヘコミ before 996リアクォーターヘコミ作業後 after

次は996カレラ後期型のリアクォーターのヘコミです、大きさは4センチぐらいですが、こちらはちょっと深めでスジっています、しかもやはりパネルの曲面です(^^;)、水冷モデルになってから911のリアクォーター作業で一番心配なのはツールアクセスです、基本的には2つのルートしかありません、そのどちらもアウトだと残された手はプーリング(表側から引っ張って直す技法)か『穴開け』しかありません、ただ、このようにスジ状のヘコミはプーリングでは完全には修復出来ない事が多いです、まして曲面の場合ですと尚更です・・・、『穴開け』は個人的なポリシーで出来る限りしたくありません、まして相手はポルシェ様ですから(笑)
でも、何とか既存のルートでアクセスする事が出来ました、良かったです、スジを消すのに結構苦労致しましたが何とか形になりました。

久しぶりのポルシェ様の修復でした、数年前までは圧倒的に空冷モデルの作業が多かったのですが、今では完全に水冷モデル中心です、最近は程度の良い空冷モデルは信じられないような高値で取引されておりコレクターズアイテムのような感じになりつつあり、なかなか庶民には手が出しにくくなってしまいました(^^;)、10年位前は親しいポルシェ屋さんに仕事に行くと『程度の良い前期964のマニュアル、2百万代後半であるよ、買わない?』なんてよく聞いたのですが、今では・・・あの時無理しても買っておけばよかった、そしたら今頃はひと財産・・・
夏バテのせいか最近、妄想が多いです(笑)

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