希少車は神経使います

2019年9月1日

ようやく8月が終わり9月に入りました、まだとても暑い事になんら変わりはありませんが、8月が終わったというだけで夏が苦手な私にとってはかなり気分が違います、これからは大好きな秋と冬が待っていると思うだけで何だか気分も上向きです・・・(笑)

今回はマセラッティクワトロポルテの修復作業でした、一般のお客様からのご依頼です。

90年代くらいのクワトロポルテですが、とても良い状態を保っています、オーナー様の愛情の深さが解かります、昔はビトルボとかGT?を何度か作業した事はありますが、流石にマセラッティは数えるほどしかありません、この位の年式のマセラッティはまだ随所に手造り感が残っていて最近のクルマとは醸し出している雰囲気が違います、この状態を維持していくのはきっと色々な面で苦労があると思います、旧い輸入車を永く維持している方を見ると尊敬の念を抱いてしまいます・・。

マセラティクワトロポルテ

そんな希少なマセラッティですが、ヘコミはリアクォーターです・・・

マセラッティクワトロポルテリアクォーターヘコミ マセラッティクワトロポルテリアクォーターヘコミ2 before

打撃痕が鮮明な5センチぐらいのかなり厄介なヘコミです、キズもついています(^^;)、この位の年式の輸入車で心配なのは錆と板金塗装の修理歴です、特にイタリア車やフランス車などは塗装面はピカピカでも鋼板が錆だらけ・・・なんて事もありえます、また、板金塗装でパテを厚く塗って修復されていたりする事もたまにあります、そんな事を知らずにデントツールで力を掛けたりすると錆びた鋼板を突き破ったり、パテが割れたりなど恐ろしい事が起こる可能性があります、今回もヘコミの裏側をよく確認して錆や板金塗装の修復跡がないかどうかよく確認してから作業を開始致しました。

ボディタイプがセダンなのでトランクからのツールアクセスです、内装の脱着が心配でしたがオーナー様がある程度めくってきてくださったのでそのまま作業可能でした、ボディ色が映り込みが鮮明なワインレッドなのでとにかくスジにようになっている打撃痕を違和感なく仕上げるのにとても神経を使いました・・・

マセラッティクワトロポルテリアクォーターヘコミ修復後 マセラッティクワトロポルテリアクォーターヘコミ修復後2 after

キズは残っていますが、何とかヘコミは取れました、ヘコミが無くなった事で離れていてもかなり目立っていたのが余程近くで見ないかぎり解からないようになりました。

マセラッティクワトロポルテリアクォーターヘコミ修復後3 after

映り込む背景をチェックしても歪みや違和感はありません、オーナー様にも喜んでいただき無事終了です、ご依頼ありがとうございました。

90年代というともう30年近く前という事なんですね、昭和世代の自分にとっては平成はまだまだ新しというイメージなのですが、よくよく考えればもう令和なんですね、時が経つのは早いです・・・白髪も増える筈です(笑)

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