Fフェンダーのフチ近くプレスラインの場合

2018年5月15日

横浜は昨日からまるで真夏のような暑さになっています(^_^;)、7,8月に比べると湿度が低く風が爽やかなので全然マシですが、それにしてもまだ5月中旬です、この時期でこの暑さですとこの先は一体どうなってしまうのでしょう?暑いのが苦手な私にとってこれから数か月は本当にツラいです・・・秋が待ち遠しい(笑)

最近、Fフェンダーの修復作業が続きましたので、この事について少し・・・

Fフェンダーデントリペア修復前1 Fフェンダーデントリペア修復前2 before

Fフェンダーのヘコミで一番多いのは上の画像のようなフチから数センチ上にあるプレスラインを損傷しているパターンです、殆どのクルマがフェンダーのアーチ部分は少しフレア気味になっているので上部の方よりフチやこのプレスライン付近を当てられてしまう事が多いようです、普通ならFフェンダーにはあまりドアパンチをもらう事は位置関係から考えても少ないと思うのですが、上の画像のヘコミは形状や損傷の感じはもろにドアパンチといった感じです、大きさは8センチ程度ですが深くかなり鋭角にへこんで打撃痕は折り目のようなスジがクッキリ残っています(^_^;)、これぐらいの損傷をプレスラインに受けるとドアや他のパネルでは修復の難易度は高く綺麗に仕上げるのはかなり大変です、でもFフェンダーの場合は他のパネルに比べると『何とかなる』ケースが多いです、理由は最もツールアクセスの良いパネルだからです、Fフェンダーは他のパネルと違い鋼板一枚構造で内部のインナーフェンダー(樹脂製のカバーみたいな部品)を外せば殆どの部分に使いたいツールをアクセスする事ができます、またツールをコントロールする上で最も大事な支点もタイヤに確保する事ができるのも大きいです、画像のヘコミもボディ色が僅かな歪み残っても目立ってしまうブラックメタリックでしたが、適したツールを適した支点で使う事ができなたのでかなり良い仕上がりまでもっていくことができました。

Fフェンダーデントリペア修復後1 Fフェンダーデントリペア修復後2 after

ほんの僅かな歪みは残りましたが板金塗装で修復した際によく見られる『パテ痩せ』よりも軽微なレベルです、普通に見る限りはまず解らないと思います、これが同じフェンダーでも、もしリアだったら殆どのクルマが鋼板2枚構造でフチに近づけば近づく程、狭くなるのでまともにアクセスもできません、そうなるととてもこのようには仕上がりません、それどころか位置によっては修復不可になる可能性もあります、同じようなヘコミだったとしても天と地の差があります、『ツールアクセス』はデントリペアでの修復作業の鍵です、そしてFフェンダーは最もアクセスがし易いパネルだと言えます、言い換えればFフェンダーならかなり酷いヘコミでも何とか形にできる可能性が最も高いパネルだという事です・・・もちろん例外はありますが(笑)

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