パネルのフチは難しいです

2013年10月9日

長い事引きずっていた風邪気味状態からは何とか脱したのは良かったのですが、どういうわけか気温が高く暑いです、もう10月で本来なら爽やかな風が吹く最もよい季節の筈が一体どうなっているのでしょうか?・・・・秋は何処に・・・(笑)

今回はプリウスのFフェンダーの後方フチに出来たスジ状のヘコミの修復作業です、一般のお客様からのご依頼です

   before

ヘコミは5センチくらいあります、また打痕が鋭く折れ目のようにクッキリ残っています(^^;)、しかもドアとの境目になるパネルのフチの折り返しまでヘコミの影響が出ています、これは経験上かなり厄介です、何故かというとフチからヘコミに向けてパネル角度が変わってしまっているからです、点でしか触れないデントリペアのツールで面になっているフチの角度を戻すのは至難の技です、ツールのアクセスが良好なのが救いです、できるかぎり塗膜肌を荒さないように注意しながらフチの角度を修正していきます、フチの角度が戻ればそれだけヘコミはかなり浅くなり目立たなくなります、文章で書くのは簡単ですが、実際の作業はとても繊細で神経を使います(^^;)、最後に一番深い芯の部分を歪みが残らないように慎重に戻していきます、映り込む背景に歪みがなるべく出ないように調整して作業終了です。

  after

スジのような痕跡はよく見ると少し残っていますが、何とか歪みは消す事ができました、パールホワイトのボディ色なので映り込みの少ないカラーなので普通に見る限りは殆ど解からないと思います、お客様のご確認をいただき無事終了です、ご依頼ありがとうございました。

Fフェンダーに限らずどんなパネルでもフチからへこんでしまった場合、綺麗に仕上げるのは凄く難しいです、先ほども書いたように基本的にはフチの角度を完全に元通りに戻すことはできないからです、どれだけ人間の目には解らないように出来るかが仕上がりの『鍵』です、と表現すると何だかごまかしているような悪い印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、板金塗装でも修復とはそういったものではないでしょうか・・・・・でも、うまくいかない事も多くいつも凄く苦労致しております・・・(笑)

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