ツールは入りませんでしたがプーリングという技法で何とか対応する事ができました

2016年1月22日

スズキのイグニスが発売になったそうです、昨年のモーターショーで展示されて以来とても気になっていました、トレイルコンセプトというオフロード仕様っぽいタイプのモデルはまだのようですが、もし出たら真剣に欲しくなっちゃうかもしれません・・・欲しくなっても買えませんが(笑)

今回はBMW3シリーズクーペのリペアでした、一般のお客様からのご依頼です。

BMW3シリーズクーペ

BMW3シリーズクーペデントリペア作業前画像1 BMW3シリーズクーペデントリペア作業前画像2 before

ヘコミはドア後方のフチです、原因はよく解りませんが同じ個所に2回何かが当ったようで2つの小さなヘコミが連結して1つになってしまっています(^_^;)、しかも、この位置は全くツールがアクセスできません、少しでも可能性がありそうなアクセスルートは色々と試してはみたのですが・・・やっぱりダメです(^_^;)、残された最後の手はプーリング(表側から引っ張って直す技法)しかありません、ただ本来ならこういった複雑な形状のヘコミはプーリングでは完全には修復できない事が多いです、お客様にはその旨ご理解いただきました。

BMW3シリーズクーペ作業中画像 プーリングタブ

今回はこういった工具(タブ)を専用の溶剤で溶着させてリフターと呼ばれる専用工具で何度も引っ張っては整形するを繰り返して仕上げました、このタブと呼ばれる工具は実は色々なメーカーが様々な種類形状のものを出しています、ヘコミの形状や大きさによって使い分けます、私はこのTIDDY TABというメーカーのものを使う事が最も多いです、色々試してみましたがこのメーカーが一番喰いつきが良い・・・と思い込んでずっと使っていたのですが、最近、違うメーカーのタブを久しぶりに使ってみましたが全然違いが解りませんでした(^_^;)・・・ただの思い込みだったのかもしれません(笑)

BMW3シリーズクーペデントリペア作業後画像1 BMW3シリーズクーペデントリペア作業後画像2 after

僅かな歪みは残りましたが、予想していたよりも綺麗に仕上がりました、お客様のご確認をいただき無事終了です、ご依頼ありがとうございました。

今回はヘコミがスジ状になっていたり極端に深くはなかった事とBMWの鋼板特性がとても素直だったことが幸いして予想以上に良い仕上がりまで持っていく事ができました、でも、残念ながらプーリングという技法はヘコミを選びます、ちょっと鋭角な形状だったりスジ状のヘコミだったりすると一気に仕上がりが悪くなる事があります、しかも塗膜の肌をきめ細かく調整しながらヘコミを押し出していく・・・なんて事は当然できませんのでやはり通常のツールで作業するのに比べて仕上がりが落ちる事が多いです、あくまでツールがアクセスできない場合に少しでもヘコミを目立たなくするという為のサブ的な技法と考えておいた方が良いかもしれません、参考までに・・・。

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