超ビッグヘコミ?

2019年12月13日

先週から猛烈に忙しいです、12月のこの時期はいつも忙しいのですが、今年は特別です(^^;)、しかも暖かくなったり寒くなったりでカラダに堪えます、こういう時は経験上、風邪をひきやすいので要注意です、恐らく忙しいのは来週一杯までだと思いますので、何とかそこまで乗り切ってゆっくりクリスマスを迎えたいです・・・出来れば(笑)

今回は恐らく今年最大級と言えるビッグデントの修復でした(^^;)

Fフェンダーのビッグデント Fフェンダーのビッグデント2 before

ミニバンのFフェンダーです、もう何センチというレベルではありません、フェンダーアーチのフチからAピラーの付け根まで殆ど全部がくの字に折れています、当然その間にあるプレスラインは全部ガッツリ折れてしまっています(^^;)、こうなると恐らく板金も難しいような気がします(フェンダー交換)、もちろん私にも綺麗に修復する事などできませんので最初は丁重にお断り致しましたが、お客様からは『とにかく今より目立たなくなれば構わないので何とか・・・』との事でしたので、『今より少し位なら目立たなくは出来ますけど・・・』という感じのお話をしているうちに何となくお受けしてしまいました(笑)

とはいうものの、試しにインナーフェンダーを外し内側から手で思い切り力を掛けてもうんともすんとも変化しません(^^;)、フチの折れに応力が効いていて鋼板には全く動く気配がありません・・・そうだと思いました(笑)、さてどうしたものか・・・最初はプーリングである程度引っ張ってからツールで歪みを取ろうかと考えていましたが、そういうレベルではなさそうなので左手でサクションカップを持ちヘコミにテンションを掛けながら右手でフチの応力を抜くためハンマリングするという『2刀流』で何とか必死に粗出しする事に・・・苦労の甲斐あって30分後に『ボコッ』という音を発しながら下半分位は大きく変化しました、ただAピラーの付け根近くはもっと鋭角に凹んでしまっているので残念ながら動いてくれません(^^;)、仕方ないのでそこはエンジンルームの隙間からソフトチップを付けたツールで強引に押し戻しました(笑)

でも、そこからが本当の地獄でした、フェンダー全体に及んでいる歪みをひたすら取っていく作業、これは手間と根気がいります、はっきり覚えていませんが恐らく2時間以上必死に歪みと戦ったと思います・・・

Fフェンダーのビッグデント作業後 Fフェンダーのビッグデント作業後2 after

完全修復には程遠いですが、かなり目立たなくはなりました、でもツールがアクセスできずにどうしても取り切れなかった歪みは残ってます、でもこれで限界でした(^^;)、お客様にご確認いただいたところ、とても喜んでいただけたので苦労した甲斐がありました、大変でした・・・。

最近はこういった板金塗装の領域と思われるような作業依頼がどういう訳か多いです(^^;)、基本的には完全には修復できないのでお断りするのですが、今回のお客様のように多少でも目立たなくなれば・・・といったご要望の場合は出来る限りやってはみるようにしています、でもツールがアクセス出来る位置というのが大前提です、アクセスできない位置ですと・・・撃沈です(笑)

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