アルミパネルにスジ状のヘコミ

2017年8月10日

先月中旬に降った雹害車の修復作業もお盆休みで一段落、やっと休みが取れるかと思ったら先週末から今週にかけては車関連業者様の連休前の納車ラッシュで息つく間もない状態でした(^_^;)、そしてここ2、3日は一般のお客様からのご依頼・お問い合わせがとても多いです、今年は雹が降ったせいでちょっと異常です・・・せめて酷暑がなければまだ良いのですが、この暑さは流石にツラいです(笑)、お盆休みは毎年休まず営業しているのですが、今年は体力が続くか心配です・・・ガンバリます!

今回はアウディRS4のリペアでした、一般のお客様からのご依頼です。

アウディRS4画像

アウディRS4です、張り出したオーバーフェンダーがタダモノではない雰囲気を醸し出していますが、それ以外は派手なエアロパーツなどはなく至って普通な感じです、このさり気なさがまさに羊の皮を被った狼です、でも、この迫力あるFフェンダーはアルミ製です、そして今回のヘコミはこのFフェンダー先端部です・・・(^_^;)

アウディRS4デントリペア作業前画像1 アウディRS4デントリペア作業前画像2 before

大きさは4~5センチ程度ですが、完全にスジ状になっています(^_^;)、鋼板ならまだしもアルミパネルでのこのスジを綺麗に仕上げるのは正直なところかなり厳しいです、お客様にも若干、スジの痕跡は残るかもしれない旨をご説明させていただきましたが『できる限りで構わないから・・・』と仰っていただいたので全力で作業開始です。

まずはツールアクセスの確認です、ヘコミの下フチが樹脂製のバンパーとの継ぎ目付近まで達しています、パネル同士のつなぎ目は折り返しがある事が多く。それのせいでフチまでツールが入っていかないケースがよくあるので心配でしたが幸いな事に今回はギリギリOKでした(嬉)

まずはツールの先端にアタッチメントを装着して粗出ししていきます、アルミパネルの場合は弾性域と塑性域の境が解り難くなかなか変化しないと思っているとある点からいきなり変位するという事が起きるので慎重にヘコミを触っていきます、ある程度、ヘコミが取れたら折り目のようなスジを消していきますツール先端のアタッチメントを外し正確にスジを触っていきます、しかし、やはり鋼板のようにはいきません、なかなかスジが動かず周りが盛り上がろうとします、スジの周りを叩いて落としながら辛抱強く作業します、スジが動いてきたら一気に仕上げていきます、コンマ単位でツールをコントロールしないとならないので苦労致しましたが何とか形にする事ができました。

アウディRS4デントリペア作業後画像1 アウディRS4デントリペア作業後画像2 after

僅かなスジの痕跡は残っていますが、普通に見る限りは殆ど解らないと思います、お客様も喜んで下さったのでホッと致しました、2度目のご依頼ありがとうございました。

アルミパネルは本当に厄介です、今回は使いたいツールがきちんとアクセスできたので何とか形にする事ができましたが、これでツールアクセスに何か問題があったり使えるツールに制約があった場合はもっと仕上がりが悪くなっていたと思います・・・最近は燃費対策の軽量化の為、一般のファミリーカーまでアルミのパネルを使うようになってきました・・・どんどんやり難くなっていきます(笑)

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