引っ張って直すデントリペア

2013年9月19日

昼間は日差しがまだまだ強く暑いですが空気が爽やかなので、随分と過ごしやすくなってきました!外仕事には最も良い季節です。

今回は全くツールが入らない位置(リアフェンダー下部)なのでプーリング(表側から引っ張って直す技法)でリペア致しました、車はホンダフィット、車関連業者様からのご依頼です。

  before

ヘコミはリアクォーターパネルの下部でドアとの境目に近い位置です、この位置はフィットに限らず殆ど全ての車が鋼板2重構造になっている上に表と裏の鋼板がピッタリくっ付いてしまっているので一部の例外を除きツールをアクセスする事ができません、『よくタイヤハウスからツール入れればすぐだよ』と言われるのですが、鋼板が2重になっているのでいくらタイヤハウス内からヘコミを押そうとしても内側の鋼板しか触る事はできません、今回はヘコミの形状が比較的素直だったのプーリング(引っ張って直す技法)での作業を試みました、タブと言われるアタッチメントを特殊な溶剤で溶着させてヘコミを引っ張り上げて、その後はポンチングで整形していきます、引っ張ってはポンチングを5回ぐらい繰り返し何とか形にする事ができました。

  after

ヘコミに鋭い打撃痕やスジなどがなかった為に思った以上に綺麗に仕上がりました、ご担当者様にご確認をいただき無事終了です、いつもご依頼ありがとうございます。

カー用品店に行くと一般のお客様向けの簡易プーリングツールが?千円くらいで売られているそうですが(実際に見た事はありませんがお客様に教えていただきました)、余程の幸運に恵まれない限りは綺麗に修復する事はできませんのでお奨めできません、それどころか最初の状態でご相談していただければ綺麗に修復できたのにDIYプーリングをしたせいでヘコミを複雑な形状に変化させてしまってデントリペア技術者でも修復できなくなってしまったケースは何度も見てきました、トライしてみたくなるお気持ちはよく解りますが、傷のないヘコミを見つけたらまずデントリペアの技術者に相談してみるのが最善の選択だと思います、特に大切になさっている愛車なら尚更です(笑)

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