ドアパンチによる縦スジヘコミ

2017年6月30日

6月も今日で終わりです、今年も半分が終わった事になります、ついこの間、年が明けたなんて思っておりましたが・・・早いですね(^_^;)、そしてこれから2ヶ月間は私の最も苦手な季節『夏』です、明日から猛暑との予報もでているようですし気が重いです(笑)

今回はBMW2シリーズグランツアラーのリペアでした、一般のお客様からのご依頼です。

BMW2シリーズ

BMW2シリーズデントリペア作業前画像1 BMW2シリーズデントリペア作業前画像2 before

ヘコミはドア中央部、大きさは7~8センチ位あります、そして折り目のような縦スジがクッキリ!・・・(^_^;)、典型的なドアパンチです、まだ新車で購入したばかりのお車なのでお客様も見る度に気なってしまうそうです、少しスジ部分にキズがついていますが、クリアー塗膜の層で収まっていそうなので磨けば取れてしまうと思います、2シリーズは作業するのはまだ2回目?ぐらいであまりドアの内部構造等を把握できていないのでツールがきちんとアクセスできるか心配でしたが幸いな事にアクセスは良好です、まずは、波紋のように盛り上がってしまっているフチを落とし応力を抜く事から始めます、過去にこのブログでも何度も書いていますが、この作業はとても大事です、応力を抜かないまま強引に鋼板を変化させようとすると鋼板は必要以上に伸びてしまいます、伸びてしまった鋼板は元には戻らないので行き場を失って必ず何処かに『歪み』として出てきます、ですからなるべく鋼板が素直に動ける状況を作ってからヘコミを触っていくのが綺麗に仕上げる上ではとても重要です、鋼板に動きが出てきたら一気にヘコミを取り去っていきます、折り目のようになっているスジを極力残さないように正確にツールをコントロールしてヘコミを押し戻します、ヘコミがある程度戻ったら写りこむ背景を見ながら微調整していきます、写りこむ背景に違和感がなくなれば完了です。

BMW2シリーズデントリペア作業後画像1 BMW2シリーズデントリペア作業後画像2 after

スジの僅かな痕跡は残りましたがまずまずの仕上がりです、お客様のご確認をいただき無事終了です、ご依頼ありがとうございました。

この仕事をしているといつも感じますが、少し『ドアパンチ』が多すぎるように思います、少しの注意で隣りのクルマにドアをぶつけるなどという行為は防げると思うのですが、今回のドアパンチもヘコミの損傷具合から推測すると全く手を添えずにドアを開け放った!としか思えません、せめて手で持ちながらドアを開けていれば最悪当ててしまったとしてもへこまずに済むか、または僅かな損傷で済んだと思います、悪気はないのかもしれませんが結果としてクルマだけでなくオーナーの『気持ち』にもダメージを与えてしまうという事を少しは理解して欲しいものです・・・。

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