デントリペア情報・他」カテゴリーアーカイブ

ルーフサイドのヘコミ

2019年5月16日

ここ数日はまるで初夏のような気候です、朝少し寒いかなぁ~と思って冬用の作業着で出動すると日中は暑くて汗だくです(^^;)、ついこの間までインナー(ももひき)を使っていたのですが一気に季節が進んだ感じです、これからは1年間で最も苦手な夏に着実に近づいていきます・・・早く秋が来ないかな~などと今から真剣に思ってしまいます(笑)

今回はルーフサイドのヘコミについて少々・・・

ルーフサイドという名称は正式な呼び方ではないかもしれません、天井パネルとドアの間の細いボディパネルの部分をそのように我々は呼んでいます、ルーフレールやルーフモールがついているクルマはそれより外側の部分です、この部分は基本的には交換できません、モノコックフレームの一部だからです、実はこのルーフサイドの修復作業は結構多いです・・・

ルーフサイドヘコミ1 ルーフサイドヘコミ2 before

上の画像は先日作業した某高級車のルーフサイド、3センチくらいのヘコミと8センチ位のヘコミが寄り添うように連なっています(^^;)、正確な事は分かりませんが、位置・形状から見て恐らく『手』をついた跡だと思います、ルーフサイドのヘコミで最も多いのがこのパターンです、どうして手をついてしまうのかというと大抵は洗車の時にルーフ中央を洗ったり拭いたりしようとして届かないのでどうしても片手をルーフサイドについてしまうようです、こういったヘコミの特徴は深さは無く面積が広い形状が多いので正面から見てもそれほど目立たないのですが、少し離れたり斜め後ろから見たときなどに気が付く事が多い事です、そしてルーフサイドのヘコミ修復の最も厄介な事はこの位置はツールが入っていけない場所だという事です、最初に書いた通りこの部分はモノコックフレームの一部なので完全な袋形状になっていて裏側に開口部や穴などは基本的にはありません、殆どのクルマがツールアクセスは不可能です、ではどうやって直すのかというとプーリング(表側から引っ張って直す技法)しかありません、上の画像のヘコミも何十回も引っ張っては整形を繰り返し何とか形に致しました・・・

ルーフサイドヘコミ修復後1 ルーフサイドヘコミ修復後2 after

パッと見た感じでは解かりませんが、映り込む背景でチェックすると角度によって細かい歪みが残っています、プーリングではこれが精一杯です(^^;)、技法の特性上、どうしても変化させる単位が大雑把になってしまいます、ツールのようにミリ単位できめ細かく塗膜肌に合させるなんて事は到底できませんので出来る限り局部変異している場所がないようになだらかに変化させて違和感を出さないようにしています、それでも映り込んだ背景でチェックすると角度によっては細かな歪み見えてしまいます(^^;)それでも比較的平らなところでしたのでそれなりには直りましたが、これがもしプレスラインの損傷だったり折り目のようなスジ状のヘコミだったらアウトだったかもしれません、不幸中の幸い?・・・(笑)

ルーフサイドはヘコミができてしまうと修復できる可能性は正直なところあまり高くありません、ヘコミを作らない事が一番です、洗車なさる時は充分に注意なさって下さい・・・

P.S アフターマーケットのキャリアによくあるルーフサイドとドア開口部に挟むようにつけるタイプは余程注意して装着しないと結構スジ状のヘコミを作ってしまうケースが多いのでこちらもご注意下さい。

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デントリペアのDIYはやめた方が・・・

2019年4月18日

ゴールデンウィークが近づいてきたせいか作業依頼が増えてきました、特に中古車業者さんや修理関連の業者さんは連休前に何とかお客様に納車しようと一生懸命です、暫くはバタバタしそうです(^^;)

今回はFフェンダーの修復でしたが、お客様がご自分でDIY作業をされたヘコミでしたので結構苦戦致しました(笑)

DIYデントリペアFフェンダー1 DIYデントリペアFフェンダー2 before

画像がピンボケでちょっと解かりにくいですが、ヘコミはFフェンダーアーチ部からプレスラインを跨いでフェンダー中部付近まで損傷が及んでいます、大きさは約10センチでちょっとスジっぽくなっています(^^;)、そして右上の画像でも何となくわかると思いますがイボ?みたいなものが2か所写っています、これがお客様が押したDIY作業の痕跡です、かなり鋭角に出っ張っていて片方は塗膜にクラック(ヒビ)が入ってしまっています、お客様のお話では『ちょっと押しただけなんだけどなぁ』と仰っていましたが、実際のところその通りだと思います、ただ、応力が掛かっているヘコミはそのまま押しても押した所だけが局部変化してしまい大抵はこのようにブツブツになってしまいます、これをデントリペア業界では『アウティ』と呼んだりしますが、デントリペア技術者はこの『アウティ』を出さないように様々な技術を駆使します、例えばこのブログでも何ども紹介していますが、ヘコミに掛かっている応力を抜く、また、ツールが『点』で鋼板に接しないように先端に樹脂製のアタッチメントを装着したりします、でも最も大事なのはやはり今まで培った経験です、大抵の技術者は作業実績が長ければ長いほどそれに比例して『アウティ』を数えきれない位作ってしまっています、その度そのリカバリーに苦戦してきたと思います、その結果、それが体に染みついていて自然と『アウティ』には注意するようになっています、というのも『アウティ』は軽いものなら叩いて落ちてくれますが酷くなると今回のように塗膜にクラックが入ってしまったりいくら叩いても落ちなくなってしまいます、そうなると仕上がりは悪くなり最悪は報酬もいただけないなんて事にもなります、そんな経験を何度もしているからこそある程度の経験のある技術者は『アウティ』にはとても注意します、ヘコミがとても深かったり、スジがきつい場合などはあえて『アウティ』気味に押し戻したりする事はありますが、それはプロとしてそのほうが見栄えが良くなると判断した時だけです、通常は『アウティ』は失敗作業の典型です、それのリカバリーは何倍もの労力を浪費します・・・

DIYデントリペアFフェンダー修復後2 DIYデントリペアFフェンダー修復後1 after

出来る限り『アウティ』のブツブツ感が出ないように処理致しましたが、やはり完全には消せませんでした(^^;)、でもお客様は喜んでいただけたので苦労した甲斐がありました!

でも、やはりDIY作業をする前の状態で作業したかったというのが本音です、元の状態を見ていないので正確なことは言えませんが、恐らく最初から作業させていただければもっと違う結果になっていたと思います、もう何度も書いているので耳タコかもしれませんがデントリペアは『修理』というより『復元』する技術です、考えていらっしゃるよりとても繊細な技術です、目的がヘコミをできる限り綺麗に無くしたいという事ならやはりDIY作業はやめた方がよいと思います、決して商売の為、言っているのではありません・・・念のため(笑)

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逆デント?の修復

2019年3月28日

桜の開花について毎日のようにニュースで報道されているので昨日、自宅の町内にある公園の桜を散歩がてら犬を連れて見に行ってみました・・・

2019公園桜

まだまだ5分咲きといったところでしょうか、他の横浜市内の咲き具合をニュースで見たときはもっといい感じだったのですが、ウチの周辺はまだちょっと早かったみたいです(^^;)、でもこの暖かさだともう数日で満開になりそうです、来週の定休日あたりが見ごろになるかもしれません、でも折角なので記念撮影!(笑)

2019桜小太郎 2019桜くま吉

僅かに咲いているところに犬達を持ち上げて強引にシャッターを切りました(笑)、何だか必死になってやっている自分を考えるとちょっと虚しくなります(^^;)・・・でも来週はきっともっと良い写真が撮れるはずです・・・多分(笑)

今回は逆デント?(ヘコミではなく出っ張り)の修復でした・・・

逆デント修復前1 逆デント修復前2 before

ボンネット先端部にできたかなり鋭角な逆デント、詳しいことは分かりませんがエンジンルーム内に何か置いたままボンネットを閉めてしまいその際に内側から突き上げてできてしまったようです、その際に先端部分に若干ですが塗膜クラック(ヒビ)ができています(^^;)、実は逆デントの修復は結構頻繁に作業します、というのはポルシェ911(年式問わず)の場合、フロントフードの下はエンジンではなくトランクルームになっています、その形状は前方に行くほど浅くなる形状なので最初に何か荷物を積んだ時は奥側の深い部分に積んでいてもその後何らかの理由でフロントフードを開けた時にその荷物をうっかり前方部に移動させてしまいその状態でフロントフードを閉めて荷物がフードを直撃!そんなパターンが911の場合、とても多いです、その修復を今まで何度もやってきましたが、今回の損傷は今まで作業した中でも鋭どく突き上げているという意味では最強クラスです(^^;)

逆デントの修復作業は基本的には出っ張りを叩いて落とすという単純なものですが、これ位鋭角に突き上げてしまうと叩いて落としただけでは周辺に歪みが残ってしまい綺麗には仕上がりません、叩いて落としながら裏側からデントツールで歪みを調整するという作業を同時に行う事が必要です、実際、何度も”叩く”と”押す”を繰り返し何とか形に致しました(^^;)

逆デント修復後1 逆デント修復後2 after

突き上げた際にできたキズのようなクラック付近はあまり叩き過ぎると塗膜割れの恐れもあるのでこれ以上危なくて叩けませんでした、若干の歪みと塗膜肌の荒れが残っていますが、この状況ではこれで精一杯でした(^^;)、ただボディ色が白系なのでパッと見た感じには分からないレベルまでは何とか仕上がりました・・・

最近はポルシェ911以外では殆ど作業する事のない『逆デント』作業は、先端が鋭角に尖っていなければ結構綺麗に仕上がるのですが、塗膜にクラックが入るほどになってしまうと綺麗に仕上げるのは厳しいです、そういう意味では打撃痕の鋭いヘコミと全く同じです・・・

ポルシェ911はRエンジンなので特殊ですが、普通のクルマはボンネットやトランクなどを閉める際は、工具や部品など置き忘れていないか、また、ボンネットを支えるつっかえ棒が所定のホルダーに収まっているかなど必ずチェックしてから閉める習慣をつけてください、それだけで逆デント被害は殆どの場合は防げるように感じます、ちょっとした注意が愛車を守ります!

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