パテの歪み

2019年8月25日

お盆休みが終わったらやはり急に忙しくなってきました(^^;)、ただ少し暑さが緩んできたのが救いです、日も短くなってきて7時頃になるともう真っ暗です、着実に秋が近づいてきています、夏が苦手な私にとっては何より嬉しいです、夏好きの方御免なさい(笑)

先月、妻のクルマを買い換えましたが、その際の板金塗装で典型的なパテによる歪みがありましたので今回はそれについて少し・・・

パテ歪み1

リアバンパーのコーナー部分付近です、この画像で見るとそれ程解かりませんね、ただ、映り込んでいる電線が不自然に乱れているのは解かると思います・・・

パテ歪み2

今度は逆側から撮ってみました、すると斜めに映っている線がやはり不自然に乱れています、特に一番上のラインはグラフの波形のようです・・・

パテ歪み3

更に見やすくするためにデントライトを当ててみました、そうするとかなりクッキリと歪み?キズ?が見えてきます、ライトを少しずらしてみると・・・

パテ歪み4

スジのようなものが何本か見えてきますが、これが元々のキズです、これを埋めるためにパテを塗って研いで塗装した筈なのですが、凹凸が消しきれず見えてしまいます・・・(^^;)

しかも、スジのフチはかなり盛り上がっています、普通はバンパーのような樹脂部品を板金する場合にはヒートガンなどで熱を掛けて念入りに整形をしてなるべく凹凸を取ってからパテを塗るのですが、恐らくそれを殆どせずにパテだけでキズと盛り上がりを消そうとかなりパテを分厚く塗ったのだと思います、お陰で納車の際でも充分違和感はありましたが、2か月経過して更にパテが痩せたようで正面から見てもグニャグニャしているのが解かるようになってきました(^^;)、こういうのを業界では『パテ痩せ』とか『パテひけ』と呼びます、昔はこういうやっつけ作業をよく見ましたが、最近はご無沙汰でした、久しぶりに豪快に盛られたパテ処理を見たように思います(笑)

もともと安い中古車なので細かいキズやヘコミなどあって当然と考えていたのでバンパーの4~5センチのキズぐらい気にしていませんでしたが、購入の際にお店の方でサービスで直してくれるというのでそれならと・・・お願いしましたが、やはりそれなりの作業だったようです、お店の担当者の方はとても一生懸命対応してくださったので、特にこの修理に関してはクレーム等は言いませんでした、『かなり豪快な作業をする板金屋さんに出したんですね』と皮肉は言っておきましたが(笑)

ただ、少し思ったのは、これが仮にレクサスの高額中古車でも同じ仕上がりで納車したのでしょうか・・・という事です、恐らくもう少し違った仕上がりになったのではないでしょうか、パテを使えば少なからず『痩せ』『ひけ』は出るというのは板金屋さんなら誰でも知っている基本中の基本です、そのため仕上がりに拘る工場ではいかにしてパテを少なく抑えるかというのにとても神経を使っています、それなのにこういった作業をするというのは同じ技術者としてとても残念な気がします・・・

パテをどっちゃり使って板金すると必ず『痩せ』『ひけ』が発生します、これが困るのは直した直後はあまり解からないのですが、時間が経過するにしたがって少しづつ進行するという事です、経験上、早ければ1~2週間、遅いと3か月位してからうっすらと『痩せ』や『ひけ』が見えてくる事も決して珍しくありません、特に黒や紺など濃いボディ色は発生してしまうと見えやすいです、営業車などでそれなりに目立たなくなれば良いというのならそれほど気にする事はありませんが、大切なプライベートカーなら値段に関わらず、やはりきちんとした作業をしてくれる工場に出したいですね・・・

デントリペアの技術者としてというか、一人のクルマ好きとしてはそう思います・・・。

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