プーリングは万能ではありません

2017年12月6日

クリスマスイルミネーション

街はすっかりクリスマスモードに入ってきたようです、あちこちにツリーやイルミネーションが飾られています、年々クリスマスのプレビュー期間が長くなっているような気がするのは私だけでしょうか?でも、何歳になってもクリスマスというのは何となくワクワクするので長く楽しめるという事はいい事ですね(笑)

その反面、木々は紅葉を終えて冬モードに入ってきました・・・

自宅前紅葉

自宅の前の紅葉?も真っ赤だった色がくすんできました、もう少しで散ってしまうのでしょうね、ちょっと寂しい感じがします、色々な面で季節は冬に移っていきます・・・。

今回は最近よく聞かれるプーリングについて少し・・・

プーリング作業前画像

上の画像はルーフ(天井)にできた5センチ位の浅いスジ状のヘコミですが、本来ならルーフライニング(天井の内装)を外して裏側からツールで押し戻していくという通常の技法で作業するのがベストでしたが諸事情からプーリングで修復する事になりました

プーリングタブ

プーリングタブ2

画像(上)のようなタブと言われる物を溶着させて引っ張ってヘコミを直します、ただ、この技法は簡単ではありません、ヘコミの形状や深さ、またどの部分に応力が掛かっているかなどを的確に把握して考慮しながら何度も『引っ張る』とポンチで『叩いて整形』を繰り返さなければなりません、ツールで押し戻す通常の技法ならミリ単位で調整ができるので歪みを細かく散らす事が可能ですが、このタブでは当然そんな事はできません、ですから、基本的にはその他の条件が同じならツールで押し戻す方が仕上がりは確実に良くなります、今回も何度も『引っ張る』と『叩く』を繰り返し何とか形にする事ができました。

プーリングアフター

普通に見る限りはまず解らないレベルまでは仕上がりましたが、やはり僅かな歪みは残っています、お客様はとても喜んで下さったので良かったのですが、これがもしツールで押し戻す技法で作業していたなら殆ど完璧に修復できたと思います。

『でもお客様が満足ならツールが入らない位置でもみんなプーリングで作業すればいいじゃないか?』と業者様などによく聞かれるのですが、もちろんお客様によっては僅かな歪みが残るのも気なってしまう方もいらっしゃいますし、何よりプーリングという技法はヘコミの形状や深さ、位置によっては全く対応できない事があります、特にプレスライン上やスジ状の深いヘコミなどは殆どお手上げです(^_^;)、また、再塗装してあるパネルや日産車のスクラッチシールドなどは塗膜が剥がれるリスクもあります、つまりプーリングの技法は直せるヘコミは限られてしまい仕上がりについても通常の技法より悪くなる事が多く、更に最悪の場合塗膜が剥がれる場合もありうるという事です(^_^;)

どんなヘコミにも対応できれば本当に助かるのですが・・・それを痛感しているのは他ならぬデントリペア技術者本人だと思います(笑)

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